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猫の口内炎のつづき。

前回のつづきです。

猫の歯肉口内炎では、歯石の付着がある場合は、歯石除去により一旦改善がみられるコもいますが、それでも口腔内の炎症が著しい猫さんに対しては、全臼歯抜歯処置を提案しています。

100%の症例で、とまでは言えませんが、多くの猫さんでは、全臼歯抜歯を行うことによって完治、もしくは顕著な口腔内の炎症の軽減が期待できます。

すべての臼歯を抜歯してしまうというのは、少しかわいそうな気もしますが、猫さんたちは抜歯後も顔貌の変化はなくエサも支障なく食べられます。
驚くことに、前日まで痛みでエサを食べることを躊躇していた猫さんでも、全臼歯抜歯をした翌日にも関わらず、平然とした顔でペロリとエサを食べる姿を何度も目にしています。
口内炎の慢性疼痛というのは、抜歯後の痛みをはるかに凌ぐものなのかと改めて感じます。

症例です。
猫さん 14歳
数年前から口内炎症状があったそうです。
内科的治療により一旦は軽減するも再燃をくり返していました。
徐々に内科的治療への反応も乏しくなり、飼い主さんは全臼歯抜歯処置を選択されました。
001_convert_20140316200022.jpg  012_convert_20140316195627.jpg
処置前(麻酔下です。)             処置翌日(前日まで口を触られるのを極度に嫌がって                                    いましたが、ほとんど嫌がりません。)
013_convert_20140316195714.jpg ←抜歯した歯です。
食欲はあるものの、痛みによって1週間も満足に食べられない状態でしたが、処置翌日にはとてもおいしそうに食べられるようになりました。
その後は、今のところ継続治療の必要ない状態で落ち着いています。

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猫の口内炎のおはなし。

今回は、猫の歯肉口内炎についてです。

猫の歯肉口内炎は、難治性口内炎などともいわれる歯肉および口腔粘膜の慢性炎症性疾患です。
猫さんたちは、口腔内の激しい痛みでエサが食べられなくなり、よだれがみられたり、体重が減少してきます。
原因には、口腔内細菌およびウイルスの関与、免疫応答の異常などが挙げられますが、不明な点も多いのがこの疾患の特徴でもあります。

002_convert_20140305210937.jpg 

治療としては、口腔内の衛生状態を保つための歯垢・歯石の除去や、抗生剤、ステロイド剤の投与などが行われますが、症状の一時的な軽減はみられても完治させることは困難で、悩まされることの多い病態です。

すでに症状がみられる猫さんたちは、激しい疼痛のため口を触られるのを極度に嫌がります。
そのため、投薬や日々の口腔ケアなどもはや困難を極めます。

口腔内に痛みをもつ猫さんたちというのは、診察室でいつもすごく落ち込んでいるようにみえます。
相当なストレスを抱えて日々暮らしているのだな・・・と気の毒になるくらいですね。

これらの内科的治療に反応が乏しい場合は、一見かわいそうに感じますが、「臼歯をすべて抜歯してしまう」という方法を選択することがあります。

長くなりそうなので、この続きは次回へ・・・。

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